地域ブランドづくり成功の6か条

1.
地域資源に密着

地域ブランドづくりには、地域に対する理解と愛着が前提となります。地域にはどのような資源があるか、「ワークショップ」や「まち歩き」でじっくり調査します。長野県小布施町では、江戸時代に地元に滞在した画家葛飾北斎の作品を地域の資源として、文化の香り豊かな栗菓子の里を形成することに成功しました。

地域資源に密着

2.
ニーズを見極めた
商品開発

ともすれば、生産者発想の商品開発になりがちで、どこのだれに売るのか、理解に苦しむ商品がよくあります。消費者の声を直接聞いたり、バイヤーやクリエーターのアドバイスを受けるなど、消費者ニーズに対応した商品開発を心がけましょう。高知県馬路村では、杉の間伐材を活用したインテリア雑貨の開発に際して、首都圏で高感度消費者、クリエーター、バイヤーのグループインタビュー調査を実施して、商品開発の方向性を整理したのです。

地域資源に密着

3.
「ビジョン」
「発信者」を確立

商品開発が先行して、いろんな商品が集まるのはよいが、地域の誰が何を伝えようとしているのか、わからないケースがあります。地域ブランドのリーダーは誰か、どんな夢、ビジョンを伝えようとしているのか、しっかりと議論する必要があります。O市では、地域ブランドに取り組み、ハイテク分野から和菓子まで様々な地域ブランド商品を認定したが、地域のイメージ、送り手、ビジョンが拡散してしまいました。

地域資源に密着

4.
「物語」という
付加価値

品質や技術が優れているといった商品の基本的な価値だけでなく、地域や商品にまつわる物語や、すぐれたデザインなど、消費者にアピールする情報価値を考えることが重要です。岩手県遠野市では、「民話のふるさと」や「遠野物語」などのイメージを活用した地域ブランドに取り組んでいます。

地域資源に密着

5.
流通チャネル開発

販売先の目処もなく、商品開発をしているケースが目立ちます。むしろ、どこで誰に販売したいのかを明確にして、小売業と共同で開発するくらいの取り組みが望まれます。新潟県五泉市では、ニット産地であるが、独自ブランド商品の開発と、東京・神戸のアンテナショップ開設を同時に推進しました。

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6.
ビジネスモデル
構築

地域ブランドは、単なる商品づくりではありません。原材料に対する生産者のこだわり、町並みの整備、生産者と消費者を結ぶ流通チャネルなどを一体的なビジネス・モデルとして構築することが必要です。 高知県馬路村農協は、ゆず製品で有名ですが、村内産のゆずに限定し、自社工場で商品化、電話・インターネットで消費者に直販しています。

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